本の詳細
永遠を旅する者 ロストオデッセイ 千年の夢
著者
重松 清
出版社
講談社
発売日
2010年10月15日頃
ISBNコード
9784062767910
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興味深さ
3
おすすめ度
3
感想
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何度も読み返すタイプの本
2007 年に Xbox360 で発売されたゲーム「ロストオデッセイ」の中で不定期に挿入されるビジュアルノベル形式の短編小説を書籍にしたもの。主人公のカイムは 1000 年間生き続ける不死者だが、本編開始時点では記憶をなくしており、彼がそれまでに体験した失われた記憶が「千年の夢」として語られる……という建て付け。
全体的に物悲しい雰囲気の話や、寓話めいた話が多いが、(ごく一部を除いて)どれも読後感がよく、つい読み返してしまう魅力がある。1 編読み終わるごとに、悲しいような、むなしいような、あったかいような、いとおしいような……そういう複雑な感情が喚起される。隙間時間にふと読みたくなる本なのだが、Kindle 版がないんだよね。文庫版を持ち歩くのも面倒なので、ぜひ Kindle 化してほしい。
あと、個人的には前書きに書いてある、坂口博信氏が重松氏に依頼したときのくだりが好き。以下引用。
『ロストオデッセイ』の制作総指揮をつとめる坂口博信さんは、ぼくに仕事をオファーするにあたって、細かい条件は何もつけなかった。
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